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便天ちゃん
コチラでは、下剤・便秘薬の種類を紹介しているわよ!
・刺激の強弱や
・副作用のあるなし
をわかりやすく紹介しているわよ!
・刺激の強弱や
・副作用のあるなし
をわかりやすく紹介しているわよ!
もくじ(見たい所にジャンプします)
便秘薬・下剤の種類
分類 | 種類 | 作用 | 副作用 |
---|---|---|---|
刺激性下剤 | 大腸刺激性下剤 | 大腸に刺激を与えて、腸の蠕動運動を促進。 市販の下剤のほとんどがこれ >>詳細を見る→ |
長期間服用すると、大腸メラノーシスの原因に! さらに便秘がひどくなる可能性が |
小腸刺激性下剤 | 小腸に刺激を与えるタイプ オリーブオイルと似た作用 |
大腸刺激性に比べて副作用が少ない | |
機械性下剤 | 塩類下剤 | 腸内の浸透圧に作用して、便の水分が吸収されるのを防ぐ 便を柔らかくする >>詳細を見る→ |
副作用が少ない 腎臓に障害がある人は注意 |
糖類下剤 | 便を柔らかくする作用 胃や腸で吸収されにくい糖類が主成分 |
副作用が少ない 子供の便秘にも使われる |
|
膨張性下剤 | 寒天やふすまなどを含んでいる 水分を吸収して便のかさ増し作用&便を柔らかくする作用 >>詳細を見る→ |
お腹が張るなどの副作用がでることも | |
浸潤性下剤 | 便に薬の成分が浸潤して便を柔らかくする | 副作用は少ない 日本ではあまり使用されていない |
便秘薬・下剤の詳細
大腸刺激性下剤
ポイント
※作用が強い緩下剤の部類に入るわ。大腸刺激性下剤は即効性があり、腸の蠕動運動を高めるの。
漢方薬の大黄やセンナなどの生薬を配合したものが多く、腸を刺激してぜん動運動を促すけど、作用が強く腹痛を起こすものもあるわ。
大腸刺激性下剤は、センナや大黄などとほぼ同じ成分なの。
(刺激系下剤のなかにふくまれるビサコジルやピコスルファートなどは強制的に出す成分)
大黄・センナなどは長期的に飲んでいると自力で排便できなくなるから注意して!
塩類下剤
※作用弱の緩下剤の部類に入るわ。
塩類下剤には、便の水分量を増やして、便を柔らかくする働きがある便が膨張することにより排便を促す効果があるのよ。
- 腸から水分を引き出し、便を柔らかくする
- クセになりにくい
- 刺激が少ない
- マグネシウムやナトリウムが含まれている
便秘症の人にとって、塩類下剤は、効果がはっきりしないために
刺激性下剤に戻るひともいるのよ。
膨張性下剤
ポイント
※作用弱の緩下剤の部類に入る腸から水分を引き出し便を柔らかくしたり、便をかさ増しするのよ。
長時間飲んでもくせになりにくい
カルボキシチメルセルロースナトリウムなどが含まれているわ。
浣腸剤
ポイント
浣腸剤は、腸の粘膜を刺激して、排便を促すものよ。
浣腸剤の使いすぎは、脳からのサインが鈍感になるから、
直腸にたまった便がコチコチでどうしても、出ないときだけに使用してね。
※刺激性下剤に分類される
浣腸薬でもグリセリンタイプは副作用はほとんどないとされているわよ。
浣腸のデメリットはチューブで直腸を傷つけるおそれがあったり、
出るのは、直腸付近の一部の便だけなの。(´・_・`)ガッカリ
慢性便秘解消への大きな効果はのぞめないわよ!
整腸剤
ポイント
ビフィズス菌や善玉菌を補給して腸の働きを整えるのが整腸剤よ!
こちらも副作用はないとされているわ。
代表的な整腸剤はビオフェルミンよ!
ビオフェルミン
・ビフィズス菌が入っている
・医薬品に分類される
酸化マグネシウム
ポイント
※塩類下剤に分類される腸内で水分を吸収して、腸の内容物の容積を増やすことにより排便を促す薬ね。
酸化マグネシウムの主成分であるマグネシウムは、ミネラルの一種よ。
口から摂ったマグネシウムの約25~60%は小腸から体内に吸収されるけど、
残ったマグネシウムは、水分を引っ張って便を柔らかくする働きがあるの。
このマグネシウムを薬の形にしたのが【酸化マグネシウム】というわけ。
※服用量によっては個人差があるわよ。
※腎機能障害のある人は、マグネシウム製剤は飲んではいけないから注意して。
アントラキノン系下剤
ポイント
アントラキノン系下剤は、アロエやセンナといった生薬が主成分になっていて薬局で手軽に購入できる、ほとんどがこのアントラキノン系下剤なの。・たちどころに効果が出る
・副作用が強い
・大腸を強く刺激する
けれど、長く使っていると腸が次第になれるので、だんだん服用量が増えるという依存性がある。
アントラキノン系下剤を毎日4ヶ月摂取、もしくは、断続的でも9ヶ月から12ヶ月摂取すれば大腸メラノーシスになるという報告もあるから気をつけて!
大腸メラノーシスとは!下剤の副作用!
市販薬
ポイント
市販薬の多くは、習慣性のある刺激性下剤になっているの!ひどい便秘に悩んでいる人は、できれば市販の便秘薬の中でも、アントラキノン系下剤でないものを選んだほうが良いわよ。
化学合成系の下剤であるピコスルファートナトリウムを含有しているコーラックⅡはまだ良いわね。
市販の便秘薬のなかに、生薬なので安全と書いてあるが、
生薬はほとんどセンナ、大黄、アロエのいずれかなので注意が必要よ!
市販の便秘薬を簡単にまとめると、、、
便を柔らかくする薬
3Aマグネシア錠、錠剤ミルマグLX、ミルマグ液、スラーリア便秘薬など
腸に刺激を与える薬
・センナ、ダイオウ、アロエなどの生薬主成分
新サラリン、武田漢方便秘薬、コーラックハーブなど
・ラキソベロン系(ピコスルファートナトリウム系)
コーラックソフト、ピコスルファートナトリウムなど
・テレミンソフト系(ピサコジル系)
コーラック、デスピナL錠など
ふたつの効果を合わせた薬
DSS(ジオクチルソシウム、スルフォサクシネート)
+ピコラジル
コーラックⅡなど
坐薬タイプの薬
新レシカルボン坐剤S、コーラック坐薬など
3Aマグネシア錠、錠剤ミルマグLX、ミルマグ液、スラーリア便秘薬など
腸に刺激を与える薬
・センナ、ダイオウ、アロエなどの生薬主成分
新サラリン、武田漢方便秘薬、コーラックハーブなど
・ラキソベロン系(ピコスルファートナトリウム系)
コーラックソフト、ピコスルファートナトリウムなど
・テレミンソフト系(ピサコジル系)
コーラック、デスピナL錠など
ふたつの効果を合わせた薬
DSS(ジオクチルソシウム、スルフォサクシネート)
+ピコラジル
コーラックⅡなど
坐薬タイプの薬
新レシカルボン坐剤S、コーラック坐薬など
便秘薬・下剤の注意点
注意
下剤には、下剤を飲まないと出なくなるという副作用が常にあることを忘れてはいけないわ。便秘薬の基本は、作用の弱いものから始めるのが基本
初めて使う場合は、便を柔らかくする薬がおすすめ、クセになりにくいから安心してね。
- 継続すると腸に炎症を起こす
- 長期使用は腸が動かなくなる。
- 便秘外来では基本、下剤は処方しない
- 下剤は根本的な治療にはならない
- 下剤は一時的にはよいが、慢性的に使用するとダメ
- 東北大学の研究では、週2回以上下剤を使用している人は、そうでない人に比べて3倍大腸がんになりやすい。
注意
便秘薬は、便に爆弾をしかけて、ダムを決壊させるだけのようなもの。腸の粘膜もなにもかも破壊されるイメージね。
にがりやセンナなどの天然成分でも安心だとはいえないの。
強制的な下痢なので、定期的に使うと、自分で排便ができないような、体になるわ。
本来は、自分の力で排便できるようになるのが理想なのよ!
下剤は毎日飲んでもいいの?
ポイント
塩類下剤は大腸を刺激しないので、毎日飲んでも問題ないわね。刺激系下剤は、即効性があるから、どうしても排便できない時に一時的に使うのに適しているわ。
ただし、刺激系下剤を長期にわたって服用し続けると副作用があるからね。注意して!
便秘と下痢を繰り返す場合はどっちの薬を飲む?
ポイント
便秘も下痢にもどちらにも効果のある整腸剤がいいわよ。※下痢止めは、細菌など排泄すべきものまでも止める可能性があるので、下痢止めはよく考えて飲むこと!
抗コリン薬は便秘の原因となる
ポイント
抗コリン剤は便秘の原因になるから気をつけてね。
抗コリン薬で一般的なのは、
・前立腺肥大症の薬
・うつ病の薬
・パーキンソン病の薬
など
直腸性便秘におすすめの便秘薬
直腸性便秘の場合は、直腸まで便が来ているので、浣腸や坐薬が効果的になるの。
グリセリン浣腸は、グリセリンで直腸を刺激して排便を促すものよ。
レシカルボン坐薬は、腸内に炭酸ガスを発生させて蠕動運動を活発するもの。